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総譜からパート譜を作る

primavera.pmx をダウンロードして、そのディレクトリで scor2prt primavera を実行すると、primavera1.pmx(Basso)〜primavera5.pmx(Violino principale)というパート譜の .pmx ファイルができます。
これをそれぞれ PMX でコンパイルすると、パート譜ができます。

毎度々々、
pmx primavera1
pmx primavera2
pmx primavera3
pmx primavera4
pmx primavera5
と手で入力するのは面倒臭いので、筆者は次のようなスクリプトを作っています。

#! /bin/sh

SRC=primavera
PMX=pmx

# pmx
${PMX} ${SRC} || exit
rm ${SRC}.tex ${SRC}.log ${SRC}.pml

# scor2prt
scor2prt ${SRC} || exit
for i in 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12; do
    BASE=${SRC}${i}
    if [ -e ${BASE}.pmx ]; then
        ${PMX} ${BASE} || exit
        rm ${BASE}.pmx ${BASE}.tex ${BASE}.log ${BASE}.pml
    fi
done

コメントの特殊な使い方

ここでは、上の例の primavera.pmx(親の .pmx ファイル)をソース、primavera1.pmxprimavera5.pmxscor2prt の出力結果の .pmx ファイル)をパートソースとして説明を進めます。

ソースに書かれた % で始まる行は通常、コメントとしてパートソースにそのまま書き出されます。

ソースに %% で始まる行があると、その行と次の行はパートソースに書き出されません。
次の行が hlTcTiTc で始まる場合、更にその次の行も書き出されません。

ソースの %! で始まる行は、(親)ソースのコンパイルの時には無視されますが、各パートソースには %! を外して書き出されます。

ソースに、%h のように、% に続けてパート番号を 16進数(123456789abc)で記述した行があると、ソースのコンパイルの時には無視され、該当するパートソースにのみ %h を外して書き出されます。
例えば、バスパート(一番下;パート番号 1)のみに F コマンドを書き出したい場合には、

%1F

とします。

コマンドの特殊な取扱い

hlmwAKRTV\\\\\--- の各コマンドは、コメントで明示的にキャンセルされない限り、パートソースに書き出されます。

IP コマンドは、特殊なコメント行で明示的に指定されない限り、パートソースには書き出されません。

コロン(:)及び S なしの X コマンド(ハードスペース)は、通常はパートソースに書き出されません。
パートソースへの書き出しをコントロールするには、BP オプションを使うか、独立した行に %hX... を記述するかします。
(水平)シフト(X[...]:) は、そのヴォイスに書き出されます。

パート譜の nsystnpagesmusicsize をコントロールするには、S コマンドで各値を上書きします。
%!%h と併用します。
パート譜のデフォルトの musicsize20 です。

連続休符

scor2prt は、全休符を適宜まとめて連続休符にします。
ただし、これが有効なのは、最初の全休符に明示的に音価が指定されている場合だけです。
音価を省略して直前の音符の音価を引き継いでいる場合、機能しません。


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Last-modified: 2009/12/10

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